印刷インキには、溶剤として石油が使用されています。石油系溶剤が印刷中に蒸発すると、揮発性有機化合物（VOC）が発生し、大気汚染の原因となります。

　石油系溶剤の一部を大豆油に替えた「大豆（油）インキ」は、サラダドレッシングや食用油などの原料で使っているものと同じ大豆油を使用しており、VOCの発生を抑制することができます。

　さらに環境面では、石油資源の抑制、紙とインキが分離しやすいためリサイクルに適している（白色度がより高くなる）、生分解性に優れ廃棄処分した場合の土中分解が早いなどの特長があります。

　品質面においても、一般のインキを使用した場合と同様の仕上がりが得られ、さらに皮膜強度が強いため摩擦に対して色が落ちにくいという特性があり、印刷物の鮮やかさを長く保持することが可能です。

　弊社では、金・銀・パールなどの特殊インキを除く全てを、大豆油インキで印刷しております。

【ソイシール】

　アメリカ大豆協会が認定した大豆（油）インキを使用した印刷物であることを表示する世界共通のマークです。環境問題に積極的に取り組んでいることをアピールできます。

　弊社は、アメリカ大豆協会より、ソイシールの使用権を取得しています（ソイシールの取得は、印刷の発注者、デザイン会社、印刷会社といったラインのどこかで使用許諾申請を行う必要があります）。弊社で印刷した印刷物には、ソイシールを印刷することができます。